【本部コラム】№2)春闘に思うこと①
2026.07.17 15:00 公開

皆さんご承知の通り、労働組合では一般的に、毎年2月頃から「春闘」という時期に入ります。
春闘とは、「春季生活闘争」の略で、翌年度の賃金をはじめとした労働条件について労使間で協議を行う集中期間、とされています。

個人的には、ここで「闘争」という言葉が目に止まります。
労働組合の世界では、しばしばこの「闘争」という言葉を用います。
例えばストライキのように、経営に対抗する手段としての「闘争」そのものを否定することはありませんし、産別の機能として「複数の労働組合が同じ方針を掲げて交渉に臨む」ムードを高める際に「闘争」のような姿勢で臨むという手段が必要ということも理解します。
一方で、近年の春闘時期には、労働組合より先に経営側が賃上げを発表することもありますし、中には「労働組合の要求を上回る回答」などというものも目にします。これらのように、個別企業労使の状況によっては「闘争」発生しようがない賃上げもあるような気もしますし、時代性を考えればそのあり方も変化してきているとも言えるのではないかと思います。
もちろんこれらは極端な例かもしれませんが、労働組合の活動が広く正しく世の中に知られるには、こうした言葉一つ一つの意味や、その使われ方が時代性に合っているのか?という点などに着目することも大事ではないかと思います。
ちなみに弊組では、春闘を「春季における労使間の話合い」との意味から「春の交渉」という呼称を用いています(*´ω`*)


著者:本部執行委員長 菊池 史和 2026.7.17