そごう西武労働組合によるストライキ権行使に関する見解

2023.08.29 12:21 公開

8月28日、そごう西武労働組合がストライキ権行使の通知を行いました。
セブン&アイ・ホールディングス経営陣が労使協議に対する態度を変えない限り、31日にストライキを実施することとなる見込みです。

三越伊勢丹グループ労働組合本部では、この間も、そごう西武労使における協議が建設的に行われていない状況を打開すべく、他の百貨店労組と共に、会社に対する要請書の提出や署名活動への参加などといった支援を行ってまいりました。
しかしながら、その後も株式譲渡後の雇用のあり方をはじめとした労働条件に関して、いまだ建設的な協議が行われない状況が続いていました。

こうした状況を打開すべく、そごう西武労働組合は、組合員の全員投票を実施し、2023年7月25日にストライキ権を確立しました。
その後、セブン&アイ・ホールディングス経営陣とそごう西武売却の経緯・今後の計画・従業員の雇用をはじめとした労働条件のあり方等について、何度か団体交渉を重ねてきました。 
この団体交渉の中では、経緯や今後の計画についての一定の説明はあったものの、従業員の雇用・その他労働条件についての具体的な協議には至っておらず、執行部としても、売却後の働き方について、組合員に説明ができない状態が続いています。 

一方、このような状況下にも関わらず、セブン&アイ・ホールディングス経営陣は取締役会にて売却を決定しようとしており、そごう西武労働組合としては、その対抗措置として、ストライキ権行使に踏み切らざるを得ない状態にまで来ています。
このストライキ権行使という判断については、全員投票でも組合員の93%の賛成率を得ていること、すなわちそれだけ多くの組合員が株式譲渡後の労働条件に不安を抱えていることを意味しており、労働組合として妥当な判断であることは間違いありません。 

このような状況において、今まさに重要なのは、そごう西武労働組合の経営に対する影響力をより強めることに他なりません。
その為には、そごう西武労働組合の行動に対する理解を社会的にも広めること、そごう西武労働組合の行動をより強固なものとなるよう支援していくことだと考えます。

こうした考え方から、三越伊勢丹グループ労働組合は、そごう西武労働組合の行動を全面的に支持し、今後の組織行動をできる限り支援してまいります。

そごう西武労働組合とは、過去より店舗営業終了の際の雇用対応など、これまでもお互いに支え合ってきた間柄にあります。

そごう西武で働く従業員の皆さんが、今後の雇用に関する安心を持ちながら少しでも前向きに日々の業務に取組めるよう、共に取組んでいきたいと思います。
皆さまのご理解、ご協力をお願い致します。

2023年8月29日

三越伊勢丹グループ労働組合

本部執行委員長 菊池 史和

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